起業するまでの人生を振り返る④(ポリテク編)

目次

CAT起業物語8日目😺

ポリテクセンター(職業訓練校)に行くきっかけとなったのは尼崎の電気工事会社の長谷川さんがそこの出身で教えてくれたからです。その頃の僕は井上さんと出会い、防災屋になりたいなーと漠然と描いてました。しかし、僕はずっと文系人間だったので電気のことに関してはパッパラパーでした。配線はおろかオームの法則さえ分からない状態でした。

ポリテクセンターというのは求職者が雇用保険や給付金をもらいながら色々な資格を取り、職業の訓練をするところです。僕が入ったクラスは10ヶ月の電気設備科というコースでした。入った理由は長谷川さんがそのコースだったからです。電気設備科は若年者対象コースだったので35歳以下という制限がありました。当時僕は24歳だったのでわりと若い方でしたが同年代も多かったです。

ポリテクセンター兵庫

20人ぐらいのクラスでした。集団面接だったんですが、全員スーツの中1人だけワンピースの麦わらの一味のマークのパーカーを着た人がいました。その人だけ落とされて他は全員受かりました。

そこで色々な出会いがありました。びっくりしたんですが僕の隣の席の人は同じ高校の2つ上の人でした。

最初の方のある授業で水の中に電気を流してそこに手を突っ込んでビリビリを体験するというのがありました。まだみんなそこまで仲良くなってないのにも関わらず芸人ばりのオーバーリアクションで笑いをかっさらっていった人物が居ました。それが後にCATの一員となる松本三誠(さんせい)でした。

松本三誠(さんせい)
自称サイバー系クズの松本三誠

僕はそこでの勉強が本当に面白く感じました。学生の頃は理科とか化学は嫌いだったんですが、いざ自分がやろうとしてる仕事に関連する勉強となると見え方が全く違いました。数学は得意ではありませんがちょっと好きでもあったので電気の計算はハマりました。あ行なので机も教室の最前列でしたし、休み時間は講師の先生に質問しまくってました。教室外でも常にメモを取りまくり、事あるごとに動画を撮ってました。そして毎日教室に残って勉強もしてました。周りから見れば異常だったと思います。

もちろんクラスの中には給付金をもらえたらいいというスタンスの人や、やることが見つからないからとりあえず来た。というような人もいました。そういう人達とも仲良くはなれましたが薄い関係でした。ちなみに当時クラス内でスマホアプリのモンストが爆発的に流行ってました。笑

先生にも恵まれました。最初の電気理論担当の久保先生は性格はちょっと変わってましたが教え方が上手で僕は久保先生の授業をスマホで録音して家で何度も何度も聴いてました。

3ヶ月を過ぎたころ電気工事士二種の試験がやってきました。最初は配線の輪作りさえままならなかったのに、その頃には僕含め全員が20分で課題を完成させられるようになってました。(制限時間は40分です)

そりゃあそうです。だって毎日電気工事と向き合ってましたから。笑 でも毎日本当に楽しかったです。

クラス全員で第二種電気工事士試験会場へと向かう

筆記試験は60点以上で合格なんですが、僕は92点で受かりました。実技も18分ぐらいで完成させ残り時間は見直しと整形を徹底してやりました。

僕はそこで生まれてはじめて国家資格を手に入れました。この成功体験はデカかったです。また「学ぶ」ことの面白さを改めて感じました。電気の勉強と並行して消防設備、危険物も独学で勉強してました。読書も前より好きになりました。とにかく新しいことを知ることが楽しいと感じるようになりました。

そしてその後、第1種電気工事士の勉強が始まりました。その頃には就職が決まって辞める人もチラホラ出てきました。

そこで出会ったのが諫早(いさはや)先生です。電気工事界の仙人と言われる人でした。70歳近かったと思います。

諫早先生に現場の厳しさ、電気の怖さ、面白さ、職人としての心構え、施工管理としての安全意識など、本当に色々教わりました。生徒と同じ目線で話をしてくれる方で休み時間もずーっと話を聞いてました。

いわゆる6600Vの高圧受電の授業でした。体育館みたいなところで実際に受電してやるんですが、僕は正直めちゃくちゃ面白かったです。面白すぎて電気屋さんになろうかなぁと本気で考えてました。

実習場で高圧受電の授業をする諫早先生

そして第1種電気工事士も無事受かりました。その後、企業研修の時期に入りました。クラスのみんなは町の電気屋さん等に就職するために外に通いはじめました。

試験が終わった夜みんなで川でバーベキューをしました。

僕も電気屋さんになろうかなーどうしようかなーと悩んでた時、ある一本の電話が鳴りました。そこで人生が一変することになります。。

〜次回へ続く〜

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