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起業するまでの人生を振り返る⑦(M’s BOX編)

目次

CAT起業物語11日目🐱

点検部に移って2年目の頃、僕は変わりばえの無い毎日に目が死んでました。消防設備点検の仕事(特にマンション系)はある一定のレベルまでいくとほとんど覚えることがなくなり、「こなす」だけになっていきます。いつの間にか僕は「設備」と向き合うよりも「効率」と向き合うようになってました。楽しい瞬間はもちろんあります。消防設備点検はチームスポーツのような面も持っています。チームワークで仕事をこなしていくことに喜びは感じていました。でも何か物足りない。

かと言って白旗をあげて工事部から点検部に移った僕は部署移動をして下さいとは言えない状況でした。周りからは「工事部から逃げたやつ」というレッテルを貼られてました。そこに関しては気付いてないフリをしていました。

たまにある改修工事や、違う部署の点検の応援の時はやりがいを感じてました。でも基本的にモチベーションはプライベートの充実でした。

そんな中、ある日幼なじみの大島光容(おおしまみつよし)くん(みっくん)から電話が掛かってきました。

光「おー!久しぶり!実は俺ボクシングフィットネスのスタジオ開こうと思ってるんやけど、工事手伝ってくれへん?」

赤「は?えらい急やなおい。笑」

彼は幼稚園からの付き合いです。プロボクサーで当時は怪我で一度引退して広告代理店で働いた後、ボクシングフィットネスのスタジオを立ち上げようとしていた頃でした。

プロボクサー大島光容(赤グローブ)

赤「ええけど。。俺出来るの電気工事ぐらいやで?」

光「充分!俺もやるからみんなでスタジオ作ろうや!」

そんな感じで工事が始まりました。場所は中津のマンションの1階の空きテナントでした。20畳ぐらいの広さはありましたが、壁はコンクリート打ちっぱなしで家具もなにもありませんでした。

僕は変わりばえの無い毎日にマンネリを感じてたので、スタジオ工事の話はすぐに乗っかりました。まずCADで図面を作って必要な部材の調達、工具の準備、軽天屋や保温屋の友達を呼んだりしました。

人をかき集めてまずは壁の塗装からやりました。1週間以上かかりましたがなんとかやり切りました。

その後サンドバッグをどうするかという問題が発生しました。僕と軽天屋の友達のアイデアで足場用の単管をアンカーで固定してそこからサンドバッグを吊るすというものでした。それも大変でしたがみんなでなんとかやり切りました。

その後僕は電気工事、軽天屋の友達は更衣室の作成、みっくんは鏡の取り付けといった形で分担してやりました。

終わってみればクーラーの工事以外は友達関係だけで施工しました。昼間の仕事が終わってから毎日夜遅くまでやってたので終わった時は大きな達成感を感じました。

boxing &fitness「 M’s BOX」

スタジオ名はみっくんのMを取って「M’s BOX」になりました。

そして工事が終わったある日、僕はみっくんと車で家に帰ろうとしてました。

光「話があるんやけど、もしよければ一緒にスタジオでトレーナーやらへん?」

赤「え!?まじで?」

僕はびっくりしましたが、すぐに面白そう!やりたい!となりました。その頃の僕はなんせ新しい刺激を求めてました。防災屋と並行してトレーナーの補助としてやることにしました。

その後ボクシングの猛練習を受け、トレーナーとしての勉強も付け焼き刃ですがやっていきました。それと同時に痩せようと思いました。ダイエットの指導をする立場の人間が太っていては示しがつかないと思った僕は本気のダイエットをする事になります。工事部を辞める時に100キロあった体重はスタジオを始める頃には75キロまで落とすことに成功しました。主に糖質制限と運動です。

スタジオが始まってからも色々ありました。僕は機械と向き合うような仕事ばっかりやってきたので、華やかな接客業に新鮮さを感じてました。SNSもその時本格的に始めました。それまで僕は自分の人生や生活を人に見せるというのが苦手でした。しかしフィットネスジムを成功させるにはSNSによる宣伝が効果的というのも理解できましたし、挑戦してみようと思いました。インスタ等に自分の写真を載せるので容姿にも気を配るようになりました。ファッションも今までZARAばっかりでしたが、研究するようになりました。

それとこの機会に一人暮らしをしよう!と思った僕はスタジオがある中津のマンションに住むことにしました。

レッスンは基本的にパーソナルでしたが、たまに多人数でのイベントもやってました。本当に楽しかったです。

僕はそれまでバイトか会社員という人に雇われてお金を稼ぐということしかしてこなかったので、こういった形で仲間と場所を作り、サービスを考え、広告を打ち、動くということを初めて体験させてもらいました。正直めちゃくちゃ楽しかったです。

そしてある事に気付きます。

「仕事を趣味にしたら最強なんじゃないか。。?」

そう思いはしましたが自分なりにどう形にしていいか分かりませんでした。

M’s BOXティーシャツを作った時

しかし、どんな物語にもいずれ終わりはやってきます。その日は急に訪れました。

〜次回に続く〜

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