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起業するまでの人生を振り返る⑨(ネコ防災誕生編)

目次

CAT起業物語14日目😸

独立を決意し、上に相談した後すぐに課長に呼び出されました。会社近くの居酒屋でした。

課長「〜から聞いたけど会社辞めたいってほんまか?」

赤「はい。本当です。」

課「辞めてどうするんや?」

赤「もう噂で聞いてるかと思いますが防災屋として独立開業しようと思ってます。」

課長「…。普段の君を見てたらそんな風には見えなかったけどな。もう1回考え直したらどうや?」

赤「いえ、気持ちは変わりません。申し訳ありません。」

課長「ならもう1年我慢したらどうや?もう1年しっかり準備してからまた考えたらいいんじゃないか?」

赤「申し訳ありません。すぐに独立したいんです。」

そんなラリーを何回も何回もしました。

次第に課長の方が折れてくれました。

課長「…わかった。そこまで決心が固いなら仕方ないな。ところで辞めて仕事はあるんか?」

赤「いえ、あてはありません。これから探す予定です。」

本当でした。なかば勢いで辞めると言ってしまったので仕事のあてはありませんでした。でも根拠のない自信はありました。

課長「ならまたうちの仕事をやってくれ。部長と支店長には俺から言っとくから。」

赤「え!?よろしいんですか??ありがとうございます。。。!!こんなに言ってもらったのに申し訳ありません。仕事で必ず貢献します!」

本当にありがたかったです。その後部長とも話し合いをして、正式に辞めることが決定しました。

辞めるギリギリまで有給もあまり使わず、働きました。その時は円満に辞めることだけに集中してました。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉をずっと唱えてました。

そして2019年4月1日より無事に独立しました。社名は「ネコ防災」にしようというのはずっと前から決めてました。理由は過去のブログをご参照ください。

税務署に行って開業届を出す際、「ネコ防災」という名前を書く時手が震えました。喜びと緊張と不安と色んな感情が混ざってたと思います。

ネコ防災ロゴ

独立して何社かに挨拶にいきました。飛び込みで行ったところも多かったです。

驚いたのがすぐに仕事の予定がパンパンに埋まったことでした。この消防設備業界というのは何年もの間、異常な人材不足に悩まされています。そこで僕のような最低限の資格(点検資格者と甲4と乙6)とスキル(マンションの部屋内+α)を持ってるフリーランスの人間はだいたいの会社で重宝されるというのが分かりました。

独立した頃は正直、工事がめちゃくちゃ出来るわけでもない、点検が完璧というわけでもない。しかし、必要とされることに驚きました。

「あれ?消防設備士ってめちゃくちゃ良い仕事なんじゃね?」

僕は心の底からそう思いました。そしてライオン防災井上さんが僕に言い続けた言葉の意味がやっと理解できました。

井上さん「赤川くん、これだけは覚えといて。消防設備士ってめっっっちゃ良い仕事やから。他の業種の人にも言われるもん。なんやったら毎日この仕事に出会えてありがとうございますって唱えた方が良いレベルやで。笑」

僕はキラキラした目でその言葉を言ってる井上さんを思い出してました。

それから僕の中で変化が2つ起こりました。

一つ目は毎日の仕事に対する向き合い方が変わりました。フリーランス(個人事業主)というのは毎日が勝負、毎日が背水の陣だと思ってました。大きなチョンボ(ミス)をして信頼を失ってしまうと明日から呼んでもらえない。もちろん寝坊もです。朝起きた瞬間からスイッチが入るスピードが格段に上がりました。でもそれは僕にとって良いことでした。毎日が刺激的で飽きないと感じました。性格にもよると思います。

二つ目が本当に大きかったです。それは「消防設備との向き合い方」が変わりました。今まで毎日同じことの繰り返しで、特に会社員末期時代はとにかく効率よく仕事をこなして残業をせずに早く家に帰ることだけしか考えてませんでした。しかしいざ独立して消防設備業の素晴らしさに気付き、色々な仕事、色々な人、色々な現場、色々な設備に触れ、いつしか『消防設備が大好きになってました。』

会社員でありながらこの感覚に気づく人も中にはいるでしょう。その人は幸せでしょうし、僕は大尊敬します。

しかし僕にはこの立場にならないと気付けませんでした。でもそれで良いと思っています。

そして僕はその気持ちを胸の内に秘めてました。とにかく1年間はフリーランスとして自分のスキルをあげながら経験を積んでいこう。人脈をちょっとずつ広げていこう。そういう気持ちでした。なので必要以上に営業活動もしませんでした。なぜなら最初に挨拶に行った3社で月の予定は埋まってましたから。

しかしそんな僕の防災屋人生をさらに好転させるある出会いが待ってました。。

〜次回へ続く〜

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